広東省に長く居るため、深圳から香港に入ることがよくあり、羅湖にある境界線のイミグレーションを抜けて地下鉄で香港に入ると、最初の「上水駅」まで人気の無い(でもゼロではない)中国と香港の緩衝地帯のような、不思議な自然風景を目にする。
世界第5位の人口密度を誇る香港は、其処を抜けると人口が密集している高層ビルが立ち並び、混沌としたアジア都市の風景が車窓から見て取れる。
ずっと、あの不自然な緩衝地帯のような地域に住んでいる人達は、何をやっているのだろうかと思っていた。
其処は都会である香港で、携帯の電話も届かない地域だったのだ。
ロイター 『もう一つの香港、静かな時間が流れる「境界」の町』